地震が起きたときに
玄関ドアの取り付け方
マンションに住む人が地震に対して抱く恐怖のひとつに、外に避難しようとしたら「ドアが開かない」といったアクシデントがこれまでの地震で発生しています。
マンションと一戸建ての違いに、マンションは出口が一箇所しかないということがあります。ドアの他にはベランダしかありません。
ドアは、変形しやすい「梁」の真下ではなく、造りの上で余裕のある部分にドアを取り付けてあるのがいいといえます。廊下に沿った形で、平面的にドアをつけるのではなく、玄関の部分だけ少し中に入った形のアルコープの造りが地震発生時には安全です。
マンションからの避難は外階段からが一番安全です。玄関のドアは、いわば命の分かれ目になりますので簡単に考えてはいけません。
L字型の建物
地震が起きたときに最も壊れやすいのは、L字型のマンションです。これは、揺れの方向によっては、建物を押し倒す働きが発生するのです。これは、コの字型でも同じことがいえます。
これを避けるために、L字型のマンションでは、建物のつなぎ目に隙間を作る必要があります。この隙間のことを三井不動産では「エキスパンジョン・ジョイント」と呼んでいます。
この方法をとらない場合は、完全に一棟一棟を独立させて、地震の際の振幅で各棟が影響しあわないように建てるのが安全なのです。近頃、このような建て方が目立ちますが、この方法であれば地震による被害は少なくなります。
もしL字型やコの字型のマンションをを購入するのなら、つなぎ目に隙間が作ってあるかどうかを確認しましょう。