南向きと北向き
南面の間口
南向きといっても、マンションには様々なものがあります。それを、より明確にするには、南側の間口の広さを考えればいいのです。5mの間口と10mの間口では、明らかに開放感の違いがあります。
5mの間口では、「あんどん部屋」ができる可能性があります。それに対し、10mの間口のマンションは南側の部屋が多く、窓のない部屋はできないはずです。
マンションのカタログを見るときに、こういった間口の広さに注目してみれば、選択を誤らないでしょう。間口の狭い物件は、いかに間取りを考えても、南側のスペースの取り方には限度があります。
このことを頭に入れておけば、どのような形のマンションを買うのが良いか検討がつくことでしょう。
北向きの部屋ばかり
にわか参入の業者の中には、割安にして売ることばかり重視して、ほとんど北向きの間取りのマンションを平気で販売することがあります。
これは明らかに、生活する人の立場にたったマンションを供給しているのではなく、作る側の都合で建てているので、売り物とはいえないでしょう。そのような物件は売れないと、叩き売りをしやすいものです。
どんなに低価格でも、日当たりを無視した物件なので避けたほうが無難ですが、このようなマンションを紹介されて、掘り出し物とばかりに飛びつくのは危険です。
生活上、健康上、問題点の出やすい住空間は例え割安でも、やはりそれなりの価値しかないといえます。安ければ、安いなりのデメリットがあるということを肝に銘じておいてください。