書斎コーナーとモデルルーム
書斎コーナーつきの物件
最近のマンションに、本来はベランダになるところを「書斎コーナー」としているケースがあります。書斎に憧れる人も多いので、書斎コーナー付きであれば、それに惹かれる人もいるでしょう。
ただ、もし書斎が南側に配置されていれば、夏は熱くてクーラー無しでは辛くなります。極めて狭いスペースの活用という点ではメリットはあるものの、南向きでは落ち着かず、適当な配置とはいえません。むしろ、書斎は北向きにあるほうが適しています。
さらに、南側のベランダを半分削った形でバルコニーが配置されますと、南側の開放感が著しく削がれるために、リビングに入ってくる光は少なくなります。
書斎は確かに魅力的ですが、配置場所によっては家全体の日当たりが悪くなり、マンションに必要な眺望も阻害されることもありますので、よく検討したほうがいいでしょう。
モデルルーム見学
新築マンションの販売では、完成前に販売して、早く資金を回収したいという「青田売り」が一般的です。そのために、販売時、建築中のマンションの一部か、プレハブづくりの部屋の中だけが分かる空間がモデルルームとして展示されます。
注意しなければいけないのは、実際の物件とモデルルームで格差が出るおそれがあるということです。ですから、マンションの構造上の大事な要素は直接担当者に確認する必要があります。
モデルルームでチェックすることは、
・間取りより広さを確認する
・住まいの動線に問題はないか
・設備面の機器を見分ける
・天井高は最低2.4mまたは2.6mあるか
・スラブ厚は18センチ以上、壁厚は15センチ以上あるか
・最寄の駅からかかる時間
・周辺の生活に便利かどうか
などです。
また、マンションは部屋だけを見ればいいものではなく、そのマンションの立地である周辺の様子や利便性、公害の有無、など環境チェックも怠らないようにしましょう。