建設の質
建設単価
いつの時代でも、消費者は希望する間取りや設備などの条件を満たす物件の中から、少しでも価格が安いほうを求める、という傾向があります。
そのために販売側はできるだけ安く販売できるように、売主はできるだけ建築単価を抑えることに力を注ぎます。しかし、それが質の低下を招くことにもつながります。
消費者が求める「質」とは、少なくとも広さや基本的な構造はもちろん、耐震性、防音性、開放感なども満足させる物件である必要があります。また、キッチン、トイレ、風呂などの設備は、その時代に応じた標準装備のレベルがあります。
時代に対応した標準仕様が設置できない物件は、間違いなく「安かろう悪かろう」のレベルの物件といえます。
耐震性のチェック
現在では、マンション選びの基準には、耐震構造になっているかどうかが必ずあげられます。耐震構造になっているということは、それだけ強固な物件といえます。
最近では様々なデベロッパーが耐震構造に大変気を使うようになっています。業界大手の三井不動産では、「耐震スリット」という工法を採用し、地震に備えています。
ですが、これだけ耐震性の重要さが論じられているのに、昔の工法で地震についてほとんど無防備な建て方をしている物件も跡を絶ちません。
ですから、物件選びの際に耐震構造かどうか、さらにどのような設計かを厳密にチェックしましょう。特に大地震の可能性が高いといわれる関東圏では必要不可欠といえます。