バルコニーと変形リビング
バルコニーの数・広さ
マンションによっては、設計の都合で、もともと共有部分であるバルコニーが、やたら多くついてたり、少なかったり、非常に狭いということがあります。
バルコニーは共有でありながら実際には専有する空間です。洗濯物を干したり観葉植物を置いたりして、専有部分の補完の役目を果たします。
しばしば、建設面積の都合で、そのバルコニーが広く作れないという場合があります。ワンルームマンションのように1人住まいなら、それほど問題はありませんが、ファミリーマンションともなれば、少し不便さが目立ちます。
バルコニーに問題なし、と言う営業マンがいるならば、それは家の機能を理解しておらず、そのような姿勢の業者は相手にしないほうが無難でしょう。
変形した間取りのリビング
近頃のマンションの設計では、独自なレイアウトやデザインが買い手の気持ちを動かすのか、疑問を持ちたくなる物件があります。
例えば、凹凸が有りすぎる変形リビングのある物件。使い勝手が悪く、むしろ食堂とリビングを分けて別々の部屋にしたほうがスッキリします。
ただ、そうなると各々の部屋が狭くなるのでそれもできず、苦肉の策でこのような変形したLDKになってしまったわけです。これは、専有スペース全体を構造上、安全で機能的なものにするならば、避けたほうがいい設計です。
したがって、マンション選びでは、建物自体が無理な形で建てられていないかどうかまで見ておく必要があります。もし無理な変形型の建て方をしていれば、地震にも弱い建物だといえます。