埋立地・地盤の弱い土地
埋立地のマンション
マンション選びには地盤が重要なのですが、これは地震のときだけではなく、地盤が弱いところは時間の経過と共に、土地が締まってきて沈下が起きます。
江東区の(東京都)の埋立地の公団や都営住宅では、階段が一段分沈下しました。埋立地に建てられる建物は、最初から沈下を考えて建てられていますが、それでも、沈下によって段差ができるのは危険な状態といえます。
このように、もともと地盤の弱いところに建てられたマンションは、購入当初は何もなくても、やがて沈下する可能性があります。そんなマンションは買うべきではありません。
岩盤まで基礎工事がされていれば、問題は少なくなりますが、それでもマンションあたりの土地一帯が沈下してくれば、心中穏やかではありません。
地域一帯の土地の基盤状態を考えて選択しないと、後悔することになります。
役所で調査をしてもらおう
マンション建築では、埋立地や地盤が軟らかいところでは、岩盤まで鉄筋コンクリートの杭を打ち込んで人工地盤をつくり、その上に建物を建てるのが施工上の基準となっています。その分工事費はかかりますが、こういった土地は地価が安いので、分譲主としては採算が合います。
安全性を重視した建て方ならば、問題はないのですが、最も危険なのが軟弱な地盤のところに、何の対策もなされていないマンションです。
どこの地盤がどのような状態であるかは、役所の都市計画課で聞けば教えてくれます。そこで充分に調査をした上で購入を検討しましょう。